韓国の自動車メーカー「Hyundai」がおよそ自動車メーカーならやるはずがないだろうというプロモーションを実施しました。自社の自動車をゲームに登場させるのは、グランツーリスモシリーズに代表されるように、よくあることですが、それはいずれも自社の自動車がポジティブな文脈で使われるからにほかならないと思います。
Hyundaiはそういったありきたりなプロモーションではなく、思い切ったプロモーションを行いました。それは自社のTucsonというSUVをGrand Theft Auto V（GTA V)に登場させるというものです。GTA Vはその名の通り、ギャングの一員となり、犯罪を行っていくというゲームで、様々なところを走行できたり、自動車で人を轢くことができたりといった過激な自由さが人気のゲームです。
もちろん、そのままTucsonを登場させたのでは何のプロモーションにもなりません。そこでSmartSenseと言われる歩行者検知や障害物検知のセンサー機能をそのまま搭載したTucsonをGTAのカスタムサーバーに登場させ、インフルエンサーにプレイしてもらうというプロモーションを行いました。
実際の動画を御覧ください。
レーンアシストや歩行者検知、障害物検知がそのままシュミレートされているため、GTAの自由度を逆手にとった非常に面白いプロモーションとなっています。
ゲーマーの裾野は特に海外ではどんどん広がり見せており、eSports市場も非常に大きなものとなっています。このように特定のセグメントに効果的なメッセージを届けるのにいいチャンネルかもしれません。
