もう各所で話題になっていますが、iPhone向けにAppStoreでリリースされた2本のアプリが非常に対照的。
1つはおそらくiPhone 3G向け日本語アプリでは最高のできだと思われる
駅探エクスプレス for iPhone/iPod touch

操作ムービー
(Youtube;要Flash;音声あり:RSSリーダによっては表示されません)
もう一つはおそらiPhone 3G向け日本語アプリでは最低のできだと思われる
上記二つのスクリーンショットを見ただけで分かると思いますが、駅探はiPhoneのデザインガイドラインに準拠しているのに対して、NAVITIMEは既存の携帯アプリを文字通りポートしただけで、まったくiPhoneらしさがなく思われます。
確かにどうなるかわからないiPhoneというプラットフォームにコストをかけるというのは、経営判断として正しいのかわかりませんし、既存の携帯ユーザからすればLook&Feelが変わらないというのは大事なことかもしれませんが、それでもこの単にポートしただけというのはあまりにひどく、iPhoneという新しいユーザ体験をもたらすプラットフォームに対してあまりにもそぐわないもののような気がしてなりません。アップルやSBMから要請があって、納期の関係でこのような形になったのかもしれませんが、正直この程度のポートしたアプリしかリリースできないのなら、時間をかけてブラッシュアップをしたものを出して欲しかったです。iPod Touch用のweb版NAVITIMEはそこそこいいできだけに余計に残念でなりません。
それに比して、駅探for iPhoneは本当に素晴らしい。
開発したのは、OSX用webブラウザ「Shiira」
を開発したHMDT
そのブログにある言葉がすべてを物語っています。
はじめに駅探エクスプレスの開発を打診されたとき、駅探さんに向けてプレゼンテーションを行ったんだけど、そのとき強調したのは「iPhoneらしさ」というものが最も大切だということ。MacやiPhoneといったプラットフォームに向けてソフトを開発するときは、単に機能を実装すればいいという訳ではない。ユーザがどういうシチュエーションで機能にアクセスするかシナリオを想定し、そこに誘導するインタフェースをiPhoneらしさという枠組みの中に落とし込まなくてはいけない。
こういうことを話しても理解してくれる会社はほとんどないけどね。携帯やWebの理屈を無理矢理iPhoneに持ち込んでおしまい、というところはすごく多い。その点、駅探さんとは基本的な認識を共有することができたので、気持ちよく仕事が出来た。
そんな感じで作った駅探エクスプレス。iPhoneらしいとはこういうことだ、と胸をはって言える。もちろん、乗り換え検索としての機能もバッチリ。利便性、パフォーマンス、使いやすさなど、すべての面でブラッシュアップしている。いまのところ無料なんで、ぜひ試してみてください。
"iPhoneらしさ"という考えを理解した駅探も、それを具現化したHMDTも本当に素晴らしいと思います。
1フォームファクター、1仕様、開発から配布まで丸抱えというかなりまとまったプラットフォームであるiPhone。
それゆえ、iPhone向けアプリはますます増加するでしょうが、作成される方にはぜひ上記文章を読んで"iPhoneらしい"アプリを作って欲しく思ってなりません。
それが結果としてユーザを引きつけ、ビジネスにもつながることでしょう。
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|確かに方向性の共有というのはかなり難しいですね。
どこまでクライアントが理解してくれるか、どこまで理解してくれるように伝えられるかが重要なのでしょうね。
駅探エクスプレスの開発には、こんな思想が宿ってたんですね。
ボク自身、サイト制作のキックオフ時にクライアントとの「方向性の共有」にいつも苦心しますが、このような気持ちの通じ合うプロジェクトにはなかなか出会えず、正直羨ましいです。